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#9_2 コマンドボタン


よく使う一般的コントロール

コントロールには様々な種類がありますが、特に「コマンドボタン」と「テキストボックス」はその代表例です。コマンドボタンはユーザーがマウスでクリックするボタンであり、ボタンによって処理を変えるもの。一方テキストボックスは、ユーザーがボックス内に文字列を書くものです。

それぞれコントロールごとにイベントが異なるため、それぞれ解説をしていきます。今回はコマンドボタンを中心に解説します。

コマンドボタン

コマンドボタンが押されると、Clickイベントが発生します。今回はこれを利用して、「ボタン1を押すとボタン2が表示/非表示を切り替える」というマクロを作成します。

下のようにコマンドボタンを2つ表示し、CommandButton1のCaptionプロパティを「表示/非表示」に変更しましょう。

その後、[オブジェクト]ボックスで「CommandButton1」を、[プロシージャ]ボックスで「Click」をそれぞれ選択します。

あとは次のマクロを書けばOKです。

ここで使ったVisibleプロパティは、TrueまたはFalseの値をとります。

また、有効/無効を指定するEnableプロパティもよく使うので覚えておいてください。

アクセスキーの設定

アクセスキーとはコマンドボタンのショートカット機能のことで、任意のキーを設定することで、Alt+アクセスキーを押すことでボタンをクリックすることができる機能です。

具体的にはプロパティウィンドウにあるAcceleratorプロパティにショートカットにしたいキーを入力するだけです。

これにより、コマンドボタンにショートカットキーが割り当てられました。

ツールヒントの表示

ツールヒントとは、ボタンの説明を表示させる機能です。ボタン上でマウスを制止させると、そのボタンの説明が表示されるという良くある便利機能です。

これはControlTipTextプロパティに表示させたい文字を入力するだけでOKです。

(応用)フォーカスイベント

「フォーカスがある状態」とはあるコントロールがキーボードからの入力を受け付けている状態のことを言います。その逆を「フォーカスがない状態」です。

通常はマウスでコントロールをクリックするか、TABキーを押すことでフォーカスを移動することができます。

そして、実はこのフォーカスにもイベントが設定されており、コントロールにフォーカスが移動してきた時には「Enter」イベント、逆にフォーカスが出て行く時には「Exit」イベントが発生します。

これを利用して、例えば以下のようなマクロを作ることが可能になります。

(応用)キャンセルボタン/デフォルトボタン

あまり馴染みがない機能かもしれませんが、キャンセルボタンとはボタンにフォーカスがない状態でEscキーを押すことでクリックできるボタン。デフォルトボタンとはボタンにフォーカスがある状態でEnterキーを押すことでクリックできるボタンのことです。

それぞれDefaultプロパティとCancelプロパティの設定で搭載できる機能なのですが、文章だとわかりづらいので画像と動画からなんとか理解してください。