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#7_1 配列の基礎構文


複数のデータを格納する

例えば1クラス40人の生徒の身長データを3クラス分保存することを考えた時に、1人ずつ変数を準備するとなると全部で120個の変数が必要になり、例えばクラスごとの平均身長等を求める際には不便で不格好になります。

そこで、配列を用いることで、例えばクラスごとに分けたい場合の変数の宣言は3つですみます。

このように、規則性のある複数のデータを格納するのに配列は非常に便利なのです。

試しに、10人の生徒の名前を順番にイミディエイトウィンドウに表示させるマクロを見てみましょう。イミディエイトウィンドウに対応するオブジェクトはDebugオブジェクトで、これに対しPrintメソッドを使うことで表示させることができます。

配列を定義する

配列変数は「Dim 配列名(要素数) As データ型」という形で宣言します。ここで注意すべき点として、配列のインデックス番号は「0」から始まるため、実際には「要素数+1」個の変数が定義されるということです。

また、「0」から始めるのがどうしても違和感があって嫌だという人は、Option Baseステートメントを用いることでインデックス番号下限値を「1」に変更することができます。ただし、指定できるのは「0」か「1」のみです。

もう一つ便利な宣言方法として、Toキーワードを用いて配列のインデックス範囲を指定できます。例えば「1」から「7」までを定義したい時には

「Dim 配列名(1 To 7) As データ型」

(応用)Array関数について

配列をバリアント型変数に格納する際には、Array関数を使います。バリアント型変数は配列を格納することができるため、宣言時に要素数を指定する必要がありません。

下にはmyColorという変数に4つのデータを格納し、インデックス番号2のデータをダイアログボックスに表示させるマクロを示します。

配列を初期化する

配列の初期化はEraseステートメントを使えば一発でできます。

「Erase 配列変数」

覚えておきましょう。