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#17_6 データ系列


データ系列の参照

VBAでグラフを作成し、データラベルや凡例の設定方法などにも慣れてきたと思います。今回はグラフの中心となる「データ系列」について学びます。

データ系列とは、関連するデータ要素の集まりのことであり、例えば下の図では「攻撃力」「防御力」「素早さ」「命中率」がデータ系列になります。

先の節でも少し話しましたが、VBAでは単一データ系列はSeriesオブジェクトとして表現され、SeriesCollectionメソッドで参照します。そのインデックス番号は、データ系列がグラフに追加された順番と一致します。

さて、今回の場合は4番目のデータ系列「命中率」のみ単位が違います。こういった場合、4番目のデータ系列のグラフ種類を折れ線にして、第二軸でプロットするのが一般的です。

そのように変更するには次のようなマクロを組みます。

もう一例紹介しましょう。今回は、データ系列の参照範囲を表示すると言うマクロになります。さっきのマクロではSeriesCollectionメソッドを使用しました。一方で今回はSeriesCollectionコレクションを使います。これは、Seriesオブジェクトのコレクションを意味します。他のWorkbooksコレクションや、Worksheetコレクションのように、複数形の「s」がつかないので注意しましょう。使い方は今までのコレクションと同じです。

グラフ種類グループを参照

グラフ種類が同じで、かつ同じ軸にプロットされたデータ系列達を「グラフ種類グループ」と表現します。先ほどのグラフをもう一度示しますが、これは縦棒のグラフ種類グループと、折れ線のグラフ種類グループの2種類からなります。

では、1番目のグラフ種類グループである縦棒グラフのプロパティを変更するマクロを作ってみましょう。